サスライナンバープレート、結成7年目の重み。
長い冬眠から目覚め、気づけば一年と四ヶ月が経ち久しぶりのライブが行われた。
-この度は、時間をとっていただきありがとうございます。早速みなさんが気になるであろう事について触れさせていただきたいのですが
難波寛人(以下:難波):とんでもない。なんでも聞いてください。
-この一年と四ヶ月の空白期間に何をされていましたか。
難波:前メンバーが全員脱退してしまい、新しいメンバー探しに奔走していたんです。
意外とあっさりメンバーは見つかったんですけど、すぐにはライブが出来なかったのでこの一年でライブの準備をしていました。
-すぐにライブができないと言いますと?
難波:絆というのは僕がバンドを進めていく上で、最も重要視している部分で、やっぱりそこにかける時間というものが長ければ長いほどライブの質も良くなるんじゃないかって。
-(笑)
難波:・・・
-新メンバーでのライブはこれが初めてとの事ですが、やってみて何か得られる物はありましたか。
難波:一年を通して機材の知識とかもそれなりに備わったのかな、と思いました。ライブ自体の構成がガラッと変わったので新鮮味を感じることはありましたね。
-機材との絆が深まりましたね。
難波:あ、はい・・・そうですね(笑)
縄で木の板にエフェクターを縛りつけてトートバッグにいれてよく持ち歩いたものです。
-奥に写っているお二人はサポートメンバーですか?
難波:はい、高校時代の軽音部の後輩佐々木くん(写真一番奥)と、去年知り合ったドラマーの佐野マリナちゃん(写真真ん中)です。佐々木くんは高校の時ちょっとバンド組んだりしてました。といっても部内のバンドですけど。
-機材も増えたとのことですが、それに伴って音楽も変化が?
難波:すごく変わったと思います。しかし急に機材を揃えたので莫大な金額が掛かってしまいました。
-そんなに。今まではあまり機材にお金を掛けなかったんですか?
難波:えぇ、縄で木の板にエフェクターを縛りつけてトートバッグにいれてよく持ち歩いたものです。
-めちゃくちゃ雑!(笑)音楽的にはどういった変化が?
難波:Ableton Live 11とPush2を使い、Loop要素を入れています。わかりやすく例えるとKANA〇BOONがいきなりサカナク〇ョンになったような感じです。
-パソコンを使うようになったということですね。この間のライブ、すごく良かったです。
難波:あっ・・・スゥ~
-前回のライブ映像(一部)も貼っておりますので気になる方は是非ご覧ください。
-動画の曲は新曲ですか?
難波:はい、Ruinという曲で去年の初め頃に作りました。
-破滅、なかなか物騒なタイトルですね。
難波:僕の周りで色々と破滅と思わしき事象が頻発していた時期で、悶々としていた日々でもあったので「溜飲」とかけて作りました。これは自然発生曲です。
-難波さんの曲は意図して作ったものと、そうでないものがあるんですか?
難波:気づいたら出来ていた、なんてことはよくあります。プロとしてどうなんだと思われそうですが(笑)
-所謂天才というやつですね。
難波:長い目で見れば演繹的に作れたほうが良いんですけどね。自然発生した曲はその時の感情とか、空気感とかがモロに出ちゃってるので刺さる人にはものすごく刺さるんじゃないかと思います。
度を越えるような反動を感じました。
-これからの具体的な活動は決まっていますか?
難波:2021年から2022年にかけては新体制のサスライナンバープレートの準備期間、仕込み、素材集め、熟成期間と考えています。2023年はそれらを一気に表に放出します。なので今年はライブが極端に少ないです。
-去年に関しては一度もライブをしなかったですよね。
難波:というより、出来なかったです。ご時世の所為にしたくはないのですが・・・慎重に考えた時、我々の今の環境でサスライナンバープレートという組織を継続、発展させる為には今はライブじゃないな。という答えに辿り着きました。
-それで素材集めのためにライブを行ったという事ですか。
難波:はい、もちろん目的はそれだけではありませんが。メンバーも長い間待たせてしまった分、こないだのライブでは度を越えるような反動を感じました。
-ライブしないからですよ。
難波:そうですね、すんません(笑)
・・・。
-あの~・・・これは一体何を?
難波:何を意味してるのかは僕もわかりませんが、おそらく精神修行の類かと思われます。
-まるで他人事のように言いますね。
難波:黄色いジャージ姿は実のところ本当の自分ではないんです。世を忍ぶ仮の姿、と言った所でしょうか。
-逆にそっちが仮の姿なんですね。では私たちが普段見ているのは偽物ということですか?
難波:偽物とか、そういう言い方はあんまり腑に落ちないですけど、そうですね。
-では今私が話しているのは本物の難波さんですか?
難波:いえ、偽物です。
-偽物でした。
難波:嘘ですよ。仮の姿ナンバさんはホログラムで投影されていて話す言葉も予め決まっています。なので触れないですよ。
-触ることはおろかコミュニケーションも出来ないという事ですか?
難波:難しいですね。難波だけに(笑)
-(舌打ちの音)
難波:・・・。
-いい設定だと思います。次の曲はいつ発表になる見通しですか?
難波:設定じゃないけどね!ちょっとづつデモ音源が出来上がってはいるので下半期にはレコーディングをしたいなと思っています。なので来年は必ず出ます。Sound Cloud(※無料ストリーミングサービス)にはちょくちょくあげていってます。
-楽しみにしています。サンクラ、聴いてます(笑)Father良いですね。
難波:おぉ、ありがとうございます。ライブでもやりました。
-凄かったです。Lo-Fiをバンドで表現してる人たちってなかなか見ないので斬新でした。
難波:その日の主宰の人に人力Lo-Fiって言われました(笑)機材が増えるとこういう事ができるので楽しいです。
あまりインタビューを受けないもので・・・。
-次のライブは決まっていますか?
難波:次は4月の20日に神戸VARIT.、5月の29日に南堀江Knaveですね。南堀江knaveはツーマンライブなので長尺のライブになるかと予想されます。
-なるほど、そこにいけばまた人力Lo-Fiが聴けるという事ですね!
難波:はい絶対にやると思います。彼はやりかねませんから。
-設定守るやん。では私も足を運ばせていただきたいと思います!
難波:あ、是非是非。詳細とかって、載るんですか?
-もちろん!!(笑)なんでそこ不安になってるんですか!
難波:あまりインタビューを受けないもので・・・。
-大丈夫です。任せてください!この記事をお読みになっているみなさんも、是非4月20日と5月29日はサスライナンバープレートのライブにお越しくださいね!
難波:今年はもうちょっとライブ本数増やせたらいいなと思ってます。
-なるほど、今後のサスライナンバープレートの動向にも要注目ですね!
難波:あ、もう終わりですか?
-あ、はい。一応そろそろ終わりにしようかなと思ってましたけど。
難波:わかりました、ではみなさん、難波寛人の仮の姿はホログラムで触れないしコミュニケーションも取れないのでむやみやたらに話しかけないように!
-設定守るやん?でもそんなこと言って大丈夫なんですか。中には話したい人もいるでしょうに。
難波:大丈夫、ライブを終えたら本物に戻るので!
-頑なに設定守るやん。なるほど、そーゆー事らしいです(笑)
難波:はい。設定じゃないしもう大丈夫です。すいませんでした。溜飲が下がりました。フフ…。
-そうですか。難波さん、本日はどうもありがとうございました!
難波:ありがとうございました。
聞き手:難波寛人
受け手:難波寛人
How Soon Is Now? vol.38
出演者 Noranekoguts,サスライナンバープレート,EMIRI,Naotaka Ose/Push (from宵待),ハク。
出 店 古着宵待
開場 18:00 開演 18:30
前売 2,000円 / 当日 2,500円(+1D)
会場 神戸VARIT.
〒650-0011兵庫県神戸市中央区下山手通2丁目ー13ー3,健創ビルB1階
http://varit.jp/
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